主治医が見つかる診療所 風邪を間違いやすい肺炎球菌性肺炎

11月30日の「主治医が見つかる診療所」で、風邪と間違ってしまうことがあるが、命の危険がある肺の病気として肺炎球菌性肺炎が紹介。

咳と微熱で近所の病院で風邪と診断されても、その後、ひどい体のだるさと激しい咳が止まらなくなったりする場合がある。

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肺炎球菌性肺炎とは?

肺炎球菌という細菌が肺に入って増殖し、激しい炎症を引き起こす。

肺炎球菌性肺炎は、肺炎の中でもっとも多く全体の約25パーセントを占め、インフルエンザが流行する時期は肺炎のなかの50パーセントに達するとも言われているそう。

3日から1週間くらいで、命に関わってしまうこともある。

肺炎でも高い熱の出ないケースが少なくなく、高齢の人や体力が低下している人は熱が出にくい。

微熱しかでないので、ただの風邪だと勘違いしてしまうと命に関わる危険もある。

秋津病院の秋津壽男院長によると、普通の風邪は白や透明っぽい痰が多いが、痰の色が黄色だったり、緑色だったり、サビ色などの場合には肺炎球菌性肺炎のような細菌感染症が疑われる。

肺炎球菌性肺炎予防のカギは脾臓

獨協医科大学の松野健二郎特任教授によると、肺炎球菌は非常に退治しにくい細菌。

普通の細菌と違い、肺炎球菌は細胞の表面にきょう膜という殻を持っている。

通常、体のなかに細菌が入ってくると、白血球が発見しその菌を食べてくれるが、肺炎球菌の場合はそれを覆う膜のせいで敵だと認識できず退治できないという。

肺炎球菌の感染症を予防する要となるのが脾臓。

脾臓は、左の脇腹にあるこぶし大の臓器。

脾臓には、マージナルゾーンB細胞という特別な免疫細胞が存在していて、このマージナルゾーンB細胞は脾臓だけでしか作られないと言われている。

この細胞が肺炎球菌の感染症に重要な役割を果たしている。

マージナルゾーンB細胞は、通常の白血球が見逃した肺炎球菌を見つけることができ、肺炎球菌の膜に目印の抗体をつける。

すると、通常の白血球でも肺炎球菌がわかるようになり退治してくれるという。

脾臓が小さくなったら「肺炎球菌ワクチン」

脾臓は老化と共に小さくなり、それとともにマージナルゾーンB細胞の数も減ってくる。

そのために接種するとよいと言われるのが、肺炎球菌ワクチン。

マージナルゾーンB細胞などを活性化し、その働きをパワーアップしてくれるという。

65歳、70歳、75歳などの人は、1回目は公費で補助が出る。

65歳になる前でも、糖尿病や呼吸器疾患などの持病がある人は、医師と相談するとよいとのこと。

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