ゲンキの時間 スーパーミネラル・亜鉛

7月2日の「健康カプセル!ゲンキの時間」は、夏を乗り切るスーパーミネラルとして亜鉛が取り上げられた。

解説してくれたのは、三重大学の柴田敏行先生。

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ミネラルとは

ミネラルは、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミンと並ぶ五大栄養素の一つ。

私たちの骨や筋肉などを構成していて、エネルギー源となる炭水化物、脂質、タンパク質の三大栄養素の代謝を助け、ビタミンと並んで生命維持に欠かせない栄養素。

しかし、体内で合成することができないので、食べ物などから摂取しなければならない。

海のミルク・カキ

柴田先生によると、「海のミルク」や「海の完全食品」といわれるカキには健康や美容にうれしい成分がたくさん入っているが、中でも特筆すべきなのが亜鉛。

私たちの体の中には2千種類以上の酵素があり生命の活動に関与しているが、亜鉛は、その中の約300種類の酵素の働きに欠かすことができない非常に重要なミネラル。

主に細胞の新陳代謝を助けるという。

肌や毛髪はもちろん、内臓や筋肉・脳に至るまで、全身の健康を保ってくれる。

性ホルモンとも密接な関係があり、男性ホルモンの材料となったり、女性ホルモンの分泌を促してくれる。

肉類や海産物、チーズや卵などに多く含まれるが、その中でもカキは断トツの含有量を誇る。

亜鉛は吸収しづらい

亜鉛は、腸管からは約30パーセント程度しか吸収されない。

また、亜鉛は水溶性のため、多くが汗で流れ出てしまい、ストレスを受けると大量に消費されてしまうのだと。

日本人の30~40パーセントは、亜鉛が不足しているという報告もある。

カキとの組み合わせ

お茶の水健康長寿クリニックの白澤卓二先生によると、カキとレモンは定番の組み合わせだが、レモンにはクエン酸やビタミンCが含まれていて、これが亜鉛の吸収率をアップしてくれる。

カキのニンニク入りみそ炒めは、ニンニクに含まれるビタミンB6が亜鉛の大敵ストレスを軽減してくれるうえ、吸収した亜鉛が正常に働くようサポートしてくれる。

カキ飯は、水溶性の亜鉛が溶けだしても米が吸収するので、余すことなく摂取することができる。

足りないと低亜鉛血症も

順天堂大学医学部の内藤俊夫先生によると、亜鉛は多ければよいというものではないが、足りないことがむしろ心配。

足りないと低亜鉛血症となる可能性があり、深刻化するまでなかなか気づかない。

亜鉛が欠乏すると、味覚障害になり食事が楽しくなくなり、自覚のないまま食欲が減って短期間で体重が減ったりする。

舌の表面には味を感じるセンサーの役割をする味蕾という器官があるが、細胞を代謝する周期が短いため多くの亜鉛を必要とする。

亜鉛が欠乏することで、味蕾の生まれ変わりが進まず、味覚障害に陥ってしまう。

徐々に進行していくため、初期だと自覚しづらい味覚障害。

重症化すると、何を食べても味がしなかったり、砂や粘土を食べているような感覚になることも。

亜鉛はいろんな細胞の再生に関わっていて、神経細胞の再生にも関わっている。

欠乏すると末梢の神経に影響が出てしびれが出ることもある。

亜鉛はホルモンの生成にも影響しているので、亜鉛が足りなくなるとホルモンの分泌が悪くなって精神症状にも影響してくる。

低亜鉛血症の原因は?

低亜鉛血症の原因は、まず加齢。

年齢とともに相対的に食事の量が減ってくるし、腸管からの亜鉛の吸収も落ちてくる。

味覚障害が悪循環すると、料理が億劫になって食べるのが増えるインスタント食品も原因になり得る。

インスタント食品には、亜鉛の吸収を阻害する添加物ポリリン酸などを含むものがある。

極端な食事制限で肉や卵などの動物性の食品を控えると、これらの動物性の食品は亜鉛を多く含み、タンパク質がその吸収を高めてくれる。

若い人でも過激なダイエットをすると、亜鉛欠乏を招く。

ミネラル不足のサイン

。貧血気味・・・鉄分や銅などの不足
・脱毛、肌荒れ・・・亜鉛などの不足
・足がつりやすい・・・カルシウムやマグネシウムなどの不足
・疲れやすい・・・いろんなミネラルに関わっている

このうち一つでも当てはまると、すでにミネラルが不足している可能性がある。

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