美と若さの新常識 断食は体質改善のスイッチ 若返りの強い味方サーチュイン遺伝子

6月1日のNHK BSプレミアム「美と若さの新常識 カラダのヒミツ」は、「断食」がテーマ。

断食はダイエットのためだけでなく、自分の体を内側から変えることができるという。

解説してくれたのは、メタボリックシンドローム研究の第一人者・慶応義塾大学の伊藤裕教授と、摂取カロリーと若返りの関係を遺伝子レベルから解明しようとする金沢医科大学の古家大祐教授。

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断食とは?

断食とは、食物をたつこと。

医学的には、おなかの中に吸収するべきエネルギー源がまったくない、からっぽになっている状態。

ダイエットだけでなく、体質そのものを改善してくれる可能性がある。

断食で太りにくい体質に

モルモン教徒は毎月1回24時間の断食を行うが、アメリカ・ユタ州で同じ町にすむモルモン教徒とそれ以外の人たちで病気の発症率を比較したところ、心臓病は39%、糖尿病は52%もモルモン教徒のほうが少なかったという。

伊藤先生がマウスを使った実験によると、毎日通常のエサをやるグループと3日間の断食と3日間普通のエサを与える生活を1か月続けると、断食を繰り返したマウスのほうが太りにくくなったという。

3日間の断食を経験することで、太りにくい体質になったという。

断食のメモリー

断食によっておこる体質改善が、一時だけの効果ではなく長く続く。

マウスの実験では、1か月の断食を終えたあと普通のエサに戻しても、3か月以上体質改善の効果が継続したという。

長い人類の歴史では、物が食べられないことが多かったので、それを生き延びるための仕組みが備わっている。今でもその仕組みを持っているけれども使わずに眠っている。

断食をすることで、眠っているスイッチをONにすることができるという。

断食は最強のアンチエイジング?

アメリカ・ウィスコンシン大学で行われているアカゲザルを用いた実験によると、通常の食事より30パーセント少ないエサを与えられたサルのほうが若々しい。

寿命にも差が出て、通常の量のエサを与えられたサルが半分死亡した段階で、カロリー制限をされたサルは80パーセントも生き残っていたという。

古家先生によると、30代から60代の男性4人が必要摂取カロリーより25パーセントカロリー制限をした食事を7週間続けると、4人全員が若返り遺伝子ともいわれるサーチュイン遺伝子が増えたという結果に。

サーチュイン遺伝子は誰もが持っていて、全身の細胞に存在している。

普段は眠っているがカロリー制限をすると、サーチュイン遺伝子からサーチュイン酵素が作られ、この酵素が別の遺伝子のスイッチをオンにする。

免疫細胞をおとなしくさせ血管の老化を遅らせたり、傷ついた遺伝子の修復をしてくれたり、なんと100以上の方法で老化にブレーキをかけくれるという。

その結果、肌や血管・筋肉などの若さが保たれるという。

2014年に古家先生の行った断食の実験では、48時間の断食で2倍から4倍のサーチュイン酵素が働き始めたという。

断食はカロリー制限よりも、アンチエイジングのスイッチを短時間でオンにできるのはないかと期待を集めている。

松丸ほるもんさんと光美さんが、兵庫県淡路島の断食道場で5日間の断食に挑戦した。

1日目から2日目にかけては、食べ物のことばかり考えたり、無気力になったり、熱が出たりだったが、3日目からは爽やかになったり、味覚が敏感になったり、便通がよくなったり、ストレスがなくなったりした。

ケトン体

私たちの食べたものは腸で吸収され、エネルギー源のブドウ糖となって全身に運ばれる。

ブドウ糖は何も食べなければ8時間ほどですべてなくなる。

すると、中性脂肪が肝臓に集まってくる。肝臓で脂肪が分解してできるのがケトン体。

ケトン体は新なエネルギー源として体じゅうで働くだけでなく、遺伝子の働きかたを変える作用があることがわかってきた。

ケトン体の一種が、細胞のなかにあるミトコンドリアの力を呼び覚ますスイッチをONにする。その結果、ミトコンドリアは効率よくエネルギーを作り出すようになり、脂肪がエネルギーとしてどんどん使われるのではないかと仮説が立てられている。

このスイッチは断食が一定期間続くことでオンになり、その後、ケトン体がなくなってもONの状態が保たれるという。

年に2~3回断食道場に通い、毎週土曜日半日の断食を行っている男性の例も紹介。

適正カロリーの7割くらいでサーチュインは十分出るので、一日に1200~1300kcalは摂らなければならない。

断食はやはり危険なことでもあるので、基本は医師の診断を受け、個人では半日を目安に行う。

数か月後の同じ「美と若さの新常識」に、再度松丸ほるもんさんが登場しスパイスダイエットに挑戦していたが、しっかりリバウンドしていて、断食はダメだったことを証明した格好にも・・・。

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