クローズアップ現代 命の回数券「テロメア」をのばす習慣とは

5月16日の「クローズアップ現代」で、健康長寿のカギを握るテロメアが取り上げられた。

解説してくれたのは、京都大学大学院の石川冬木教授。

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テロメアとは?

ノーベル医学・生理学賞受賞者のエリザベス・ブラックバーン博士によると、健康長寿を手に入れるための重要な要素がテロメア。

テロメアは、人間の細胞の中の染色体の端にある塩基という化学物質。

細胞分裂に深くかかわっていて、細胞分裂を繰り返すたびに短くなっていき、このことが老化と深いかかわりを持つと考えられてきたが、このテロメアの長さを伸ばして老化を遅らせ、がんなどの病も防ごうという研究が進んでいる。

テロメアが減ると新たな細胞ができなくなるため、命の回数券ともいわれている。

ストレスがテロメアの減り方を早める

アメリカの最新研究によると、心理的なストレスによってテロメアが減ることがわかってきた。

家族の介護の年数が長いほど、テロメアが減って短くなるという。

悲観的な人はストレスに反応しやすく、健康に悪影響があり、10代の若者や健康な人でも悲観的であるほど、テロメアが短いことが研究によりわかったという。

テロメアの減少はがんや認知症にも

テロメアが短くなってくると染色体が不安定になり、遺伝子の変異が起きやすく、そのためがんになりやすい。

テロメアが減って短くなった人ほど、脳が委縮して、特に記憶を司る海馬の減少が顕著だという。

テロメアは伸ばせる

ブラックバーン博士たちが発見したテロメラーゼという酵素によってテロメアを伸ばせるといい、テロメラーゼを増やす研究が行われている。

呪文と唱えながら指先を動かし頭の中に光が差し込むような光景を思い浮かべる、1日12分のヨガの瞑想を2か月続けるというアメリカで行われた実験によると、この瞑想によって実験参加者23人のテロメラーゼが平均43パーセント増加した。

瞑想によって交感神経と副交感神経のバランスがよくなり、テロメアにも良い影響があると考えられるという。

生活習慣でテロメアを伸ばす方法

・有酸素運動・・・筋トレよりもジョギングなどの軽めの有酸素運動を週3回程度行う。

・野菜・豆類・魚・海藻類中心の食事

・7時間以上の睡眠

・友人やパートナーなどとの良好な関係を保つこと

どれも健康を保つ上で重要とされてきた生活習慣ではあるが、テロメアレベルでも効果があることがわかってきた。

呼吸法も効果が期待

ストレスとプロメアの関係を研究しているヘレン・ラブレツキー教授によると、ヨガの瞑想以外に簡単にできる呼吸法があるのではと研究が進んでいる。

そのやり方は

(1)4秒間吸って4秒間かけて吐く

(2)この呼吸をしながら、花、ろうそく、夕日などを見つめる

1日10分から始める。

予防医学研究者の石川善樹さんが「21世紀の予防医学の大発見が、孤独がたばこと同じくらい健康に悪い」かもしれないと言っていたが、たしかに、生きてはいるがただ生きているだけなのは、憐れなだけでなく家族をはじめ周りにも迷惑がかかる。

自分のテロメアだけでなく、目の前の人のテロメアを伸ばすような生活スタイルにできるところから少しずつでも改善していきたい。

2017年8月に放送の「たけしの家庭の医学」では、テロメアを短くしないための方法としてマインドフルネスが紹介された。

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