NIKKEI プラスワン 線虫によるがん検査

日本人のおよそ4人に1人ががんで亡くなっている。

治療にかかせないのは早期発見だが、内閣府の調査によると2年以内にがん検診を受診した人の割合は52.6%。

半数の人は、定期的ながん検診を受けていない。

5月4日のBSジャパン「NIKKEI プラスワン」で、わずか一滴の尿でできる、線虫という虫を使ったがん検査が取り上げられた。

お話してくれたのは、線虫の嗅覚の研究を続けてきた、九州大学大学院助教授でHIROTSUバイオサイエンス社長の広津崇亮助さん。

スポンサーリンク

ステージ0のがんも発見

体長わずか1ミリの線虫は犬を越える嗅覚を持ち、がん患者の尿に集まる習性があるという。

これを利用することで、90%以上の精度でがんを発見できるという。

日立製作所と検査の自動化に向けた共同研究を始め、2020年に実用化を目指している。

完成すれば、わずか数千円の費用で検査でき、ステージ0やステージ1などの早期のがんを、しかも短時間で発見できるようになる。

がん患者の尿に近づく

シャーレの中に2点目印をして、その上に尿を1滴ずつたらしておくと、C エレガンスという線虫は、健常者の尿からは離れるが、がん患者の尿には近づいていく。

線虫は、基本的には人間の尿は嫌いだが、がん患者の尿は好きなのだそう。

がんを検知する犬のような訓練も、当然ではあるがまったく必要ない。

臨床研究の結果では、採決によってがんの有無を調べる腫瘍マーカーでは20~30%ほどしかがんを発見できないが、線虫だと90%以上の確率で発見できる。

今後の課題

数千円程度と安価で、尿検査なので苦痛がなく、約1時間でステージ0や1のがんも見つけられ、また様々ながんを網羅的に一度に検出できる。

いまのところはがんがあるかないかを見分ける検査なので、線虫でがんが発見されても、そのあと既存の検査を受けてどこにがんがあるかをみつけなければならないが、ステージ0などで早期発見されてもどこにがんがあるか特定できない可能性がある。

胃がんや肺がんなどガン種によって尿の臭いがちがうので、将来的にはどの部位のがんかも線虫によって発見できる可能性があり、その研究もおこなわれているそう。

2020年の東京オリンピックのころに実用化ということなので、見つかってうれしいものでは決してないが、もしそうなってしまったら早い段階で発見できるに越したことはない。

今後の進展に大きく期待したいですね。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

関連コンテンツ