モーニングショーに光免疫療法の小林久隆先生が登場

1月1日の「羽鳥慎一モーニングショー」でオバマ大統領が演説の中で繰り返し言及する、アメリカのがん最新治療法を開発した日本人研究者・小林久隆さんが紹介。

日本人が開発した、画期的ながん治療法とは?

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光免疫療法とは

小林先生は、アメリカの医療研究の中心であるNIH(米国立衛生研究所)で20年以上勤務し、光免疫療法を研究している。

光免疫療法をざっくりと簡単にいえば、抗体と薬物のくっついたものを注射で打って、近赤外光を当てる。

抗体というタンパク質が、がん細胞の表面の抗原にくっつく。

その抗体にIR700という色素をくっつけ、赤外線を当てると細胞の表面に傷をつける性質がある。

この物質を静脈注射で体内に巡らせて、近赤外光をあてるとがんの細胞の表面に傷をつける。

表面に傷がつくとそのまわりから水が入り、がん細胞が膨張し破裂する。

ひとつの細胞に1万個くらい傷がつくと、だいたいのがん細胞が膨れて破裂して死んでしまうそう。

15~20分ぐらいの間には、当たって壊れるべきがん細胞はだいたい壊れてしまう。

もし深いところにがん細胞があれば、針を刺したりして光ファイバーで周りに光が出るようにして照射すればよい。

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さらに免疫でがん細胞を破壊

がん細胞だけが壊れ、そのそばにいる免疫細胞はみな元気なので、がん細胞が死んだらすぐに免疫細胞が壊れたがん細胞を食べて、がんにあるタンパクらしいよと攻撃するべきだということを教えて、免疫を起こすことができる。

制御性T細胞を破壊する

制御性T細胞は壁となって、がん組織に攻撃をしかける免疫の邪魔をしてしまう。

この制御性T細胞を取り除けば、免疫ががん組織を攻撃できる。

光免疫療法では、制御性T細胞だけを狙って壊すこともできる。

そうすると、がんに対して本当は攻撃するようにちゃんと教育されていたが、邪魔されて攻撃できなかった免疫細胞もがん細胞を攻撃しにいける。

物理化学的にがん細胞を直接破壊する方法と、壁になっている制御性T細胞を破壊することで、治療の効果は1たす1どころか、5にも10にもなる可能性がある。

現時点で、抗体は約20種類、制御性T細胞に効く抗体も2種類見つかっていて、アメリカで臨床試験が進んでいる。

漫画「インベスターZ」でも取り上げられていた光免疫療法。トランプ大統領になっても縮小されずに研究がどんどん進みますように。

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コメント

  1. 岩尾直 より:

    抗体も近赤外線も人体に害がないならば、明日にでも患者に治療できるようになりませんか。今、やっている抗がん剤より良くなる可能性が高いし、医療費も安そうだ。

    • ima311 より:

      岩尾さん、コメントありがとうございます。
      がん細胞だけをやっつけることができるようなので、おっしゃるようにすぐにでも治療で使えそうな印象を持ちましたが、アメリカでもまだまだクリアしなければならないことが多いみたいです。
      モーニングショーでまた取材するようですが、日本でも治療が受けられるようになるといいですね。